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事務局長の事務局便り

2010年5月6日の事務局便り

音楽

ゴールデンウィークも終わり、大学は普段の装いを取り戻しています。気分をリフレッシュして、気持ち新たに望むとはなかなかなりにくく、ついついだらけてしまうもので、休みがあった方が良いのか、ない方が良いのか、よくよく考えると分からなくなる時もあります。

さて、様々なリフレッシュの方法があるかとは思いますが、音楽鑑賞というのも一つの有効な手立てと言えます。 事務局長などは、クラシックをよく聞くそうで、自宅には沢山のCDがあるそうです。

クラシックと言えば、かつては、年輩の方もしくは音楽をやっている人が聞くもので、あまりポピュラーなジャンルとは言えなかったと思いますが、最近流行った漫画の影響もあってか、いまは、かなり一般的なものとして広く親しまれつつあるようです。

本格的に聞いている人は、同じ作品でも演者が異なれば違う音楽になるという理由で、同じ作品のCDをいくつも持っていて、聴き比べなどをおこなうらしいので、頭が下がります。

音楽に触れたことのない人間にとっては、ただの記号にしか見えない音符が、見る人が見れば、作曲家のメッセージに見えるらしいのですから、不思議なことです。この作曲家の発するメッセージの解釈の違いが、演奏者によって微妙に異なるからこそ、同じ音楽を演奏していても演者によって、音が全く異なってくるそうです。

どの曲にも名盤と呼ばれるものがあるらしく、プロと呼ばれる演奏家が演奏しても、こうやって良い悪いが生まれるのですから、素人からすれば驚くべきことです。
ただ、興味深いことは、作曲家の意思を忠実に再現しようとすればするほど、各々の演奏家が奏でる音は異なったものになる、ということではないでしょうか。
この楽譜を読み、作曲家の意思をくみ取り、作曲家の意思に忠実足らんとするこの一連の行為こそが、オリジナリティーを生むのかもしれません。そして、そのオリジナリティーの中で、最も多くの人に共感や驚きを与えたものが名盤として残っているのでしょう。

ドイツと日本人の血をもつ若手ピアニストであるアリス・沙良・オットは、自身の作品であるショパンのワルツ集の中で、この作品を一番誰に聞いてほしいかという問いに対して、次のようにいいます。

「ショパン」と。

作曲家に自身の解釈で本当に良いのかを、作曲家の前で演奏し、聞きたい。この心が、このジャンルを何百年と息づかせているのかもしれません。

投稿日
2010年05月06日
投稿者
Web担当者
URL
http://www.kiiir.or.jp/letter/2010-05-06.html

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